人気作品を分析して今後の作品作りの参考にしてみようシリーズ。
まずは、小さい子供にとって圧倒的な人気を誇るアンパンマン。
子供にとってアンパンマンは外せません。
というわけで、まず最初はアンパンマンを分析してみたいと思います。
アンパンマンの人気の秘密として、大きく4つに分類しました。
・丸い顔
・アンパンマンという言葉の響き
・わかりやすいストーリー
・キャラクター=ストーリー
丸い顔
まず一つ目は、アンパンマンの”丸い顔”です。
丸い顔というのは非常に重要で、赤ちゃんは丸い形が好きなので、丸い顔というだけで好まれる要素になります。
もしアンパンマンの顔が四角だったらここまでの人気は出ていないかもしれません。
パンといえば食パンが一般的かと思いますが、食パンを主人公にしなかったところが実はすごいところのように思います。
子供向けのキャラクターデザインで丸い顔は基本なので、まずこれは外せません。
アンパンマンという言葉の響き
次は名前の特徴です。
アンパンマンという言葉の響きが、小さな子どもにとっては発音しやすい音のようです。
小さい幼児でも発音できる言葉なので、小さい頃から自分で名前を言えるというのもポイントです。
これがもし、「いちごジャムパンマン」とかだったら幼児には言えないので
おそらくここまでの人気にはなっていません。
わかりやすいストーリー
小さな子供にもすぐに理解できるわかりやすい勧善懲悪です。
アンパンマンがヒーロー、バイキンマンが悪者、なので誰が何をするかが簡単に理解できます。
基本的なストーリーの流れは下記のようなものです。
メインのキャラクターにトラブルが起こる。
↓
なんらかの形でバイキンマンが絡んでいる。
↓
悪いのはバイキンマン。
↓
アンパンマンがやってきてバイキンマンをやっつける。
↓
解決!
細かいところは違いますが、大枠はこのような形です。
アンパンマンがバイキンマンをやっつけることですべてが解決します。
わるいことをしているのはすべてバイキンマンのしわざなのです。
非常にわかりやすい展開であり、水戸黄門のように安心して見れる内容になっています。
キャラクター=ストーリー
アンパンマンにはたくさんのキャラクターが登場します。
Wikipediaによると1768体でギネスブックに載っているようです。
ただし、重要なのは単に数が多いことではありません。
ここで取り上げたいポイントは、
アンパンマンにおいては、キャラクター=ストーリーとなっていることです。
そのストーリーを見せるためだけにそのキャラクターが存在していると言っても過言ではありません。
そのため、ストーリーの数だけそれ用のキャラクターが存在します(実際はそうでない場合もありますが)。
また、キャラクターのモチーフとなるものは、食べ物など日常にあるものばかりです。
誰もが知っているものをモチーフとしているので誰が見てもすぐ分かり、日常にあるものばかりなのでたくさんのキャラクターを生み出すことが可能になっています。
制作者の立場で考えると、日常のモノからストーリーを考えるという発想だと思います。
モノ→キャラクター化→ストーリー
これが、キャラクター、ストーリーを量産できる秘訣だと思います。
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